オリゴ糖とは? オリゴ糖は、糖がいくつか結合したものの総称です。 だからその構造は、オリゴ糖の種類によって異なります。 オリゴ糖全体の特徴として注目されているのが、 「小腸で吸収されない難消化性の糖質であること」であり、大腸まで届くことが、腸内細菌のえさになるといわれる理由です。 食物繊維も難消化性なので大腸に届き、腸内細菌のえさになりますが、それと似ていますね。 オリゴ糖は腸内細菌たちのえさになり、腸内細菌は短鎖脂肪酸という物質を作ることが知られています。 この 短鎖脂肪酸が人間にとってはとてもうれしい物質で、腸内環境を整え、余計な脂肪を分解したり、生活習慣病を予防したり、免疫力を高めたりすることが知られています。 ぜひぜひ、腸内細菌たちに短鎖脂肪酸をつくってもらいたいですね。 オリゴ糖の種類と違い オリゴ糖はたくさんの種類がありますが、それぞれ原料や構造が違います。 どのオリゴ糖も食べると腸の中で腸内細菌のえさになりますが、腸内細菌はそれぞれ好きなオリゴ糖があるので、だれのえさになりやすいかが違ってきます。 元気になる腸内細菌、増殖する腸内細菌が異なるので、いろんな種類のオリゴ糖を少しずつ食べたほうがいいという考え方をおっしゃる専門家の方もいます。 それでは、ひとつひとつオリゴ糖の種類を確認してみましょう。 ビートオリゴ糖(ラフィノース) ほうれん草と同じヒユ科に属する植物、甜菜(ビート)から抽出されるオリゴ糖です。 別名「ラフィノース」とも言い、医療の現場でも活躍するちょっと特殊なオリゴ糖です。 ビートオリゴ糖を扱う日本甜菜製糖株式会社さんのホームページには、ビートオリゴ糖(ラフィノース)についてこのように説明がありました。 粉末、顆粒、錠剤、カプセルなどの各種形状製品へのご利用には最適です。 また、「易溶性」「熱安定性」「pH安定性」の特性から多種多様の食品に使用できます。 その他食品以外の用途として、医療用としても使用されております。 nitten. html 良く溶けるし、熱を加えても構造が変わったりせず、とても安定していることがわかります。 それもそのはず、多くのオリゴ糖は酵素を反応させて抽出することが多いらしいのですが、ビートオリゴ糖は世界で唯一「天然で抽出する」ことができるんですって。 医療用としては、臓器移植の際の保存液に使われたりアトピーの改善に使われることもあるそうです。 なんだか、とても安全性が高そうな印象がありますね。 1957年、オーストリアのFriedrich Petuelyが、乳糖から作ったオリゴ糖、「ラクチュロース」を加えた粉ミルクを赤ちゃんに飲ませたところ、うんちのビフィズス菌数が、母乳を飲んでいる赤ちゃんに近づくことを発見し、この研究成果を発表した。 ラクチュロースは、ヒトに消化・吸収されずに腸まで届くため、ビフィズス菌の餌となり、その結果ビフィズス菌が増えていたのだ。 morinagamilk. もともとはあかちゃん用のミルクに入れられたミルクオリゴ糖(ラクチュロース、ラクツロース)ですが、最近では大人向けの医薬品へと発展しています。 安いじゃがいもやとうもろこしのでんぷんを原料に酵素分解すれば作れるため、製造コストがかなり安く抑えられることが特徴です。 その原価の安さから市販のオリゴ糖にはこの「イソマルトオリゴ糖」が多く使われています。 でも、 ほかのオリゴ糖よりもちょっと消化・吸収されやすいようなので、他のものよりは腸に届きにくい 難消化性度が低い といわれています。 よって、おなかを下す副作用は少なくなります。 イソマルトオリゴ糖も特定保健用食品 トクホ 認定されています。
次のまず、オリゴ糖そのものには危険性はありません。 オリゴ糖は適量の摂取であれば、便秘解消に効果的です。 その効果の延長ではありますが、 大量に食べるとお腹がゆるくなる、つまり下痢をします。 オリゴ糖そのもののリスクといえばそのくらいです。 ただ、気になるのはオリゴ糖以外に含まれているものです。 具体的にはオリゴ糖以外の別の糖や食品添加物ですね…。 市販のオリゴ糖の成分を表で確認してみましょう。 オリゴ糖を成分表示で比較 はぐくみオリゴ カイテキオリゴ オリゴのおかげ 市販オリゴ糖D 市販オリゴ糖E 成分表示 ガラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖、乳果オリゴ糖、フラクトオリゴ糖、ビートオリゴ糖 ラフィノース、ミルクオリゴ糖、乳糖、セロオリゴ糖、ショ糖 乳果オリゴ糖シロップ フラクトオリゴ糖 乳糖、ブドウ糖、ガラクトオリゴ糖 添加物 なし なし 不明 酸味料、保存料(ソルビン酸K)、甘味料(アセスルファムK、スクラロース、アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物) 難消化性デキストリン 水溶性植物繊維 、クエン酸、有胞子性乳酸菌末、ビフィズス菌末、香料、甘味料 アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物 、 原料の一部に乳成分を含む 容量(g) 150 150 300 270 40 価格(円) 3680 2838 525 483 507 グラム単価(円) 24. 5 18. 9 1. 7 1. 8 12. 7 市販されているオリゴ糖の成分表示をざっと見たところ、オリゴ糖よりもショ糖(砂糖)のほうが多く含まれていたり、 アスパルテームなどの人工甘味料が含まれていたり、酸化防止剤、香料、保存料など、 余計な食品添加物が含まれているものがたくさんあります。 オリゴ糖(消化性オリゴ糖・難消化性オリゴ糖)よりもショ糖(砂糖)やブドウ糖が多く含まれている商品では、血糖値の上昇につながりますので、 糖質制限を目的にオリゴ糖を食べようとしている方には少し危険です。 また、赤ちゃんの便秘解消のために飲ませようと思っている場合では、ショ糖(砂糖)を飲ませる必要はありませんし、 危険な食品添加物の摂取はなるべく避けたいですね。 オリゴ糖より砂糖のほうが多いのですが、問い合わせてみないとわからないような成分表示でした。 もちろん検出限界以下です。 体に入れるものですから、こういったきちんとした姿勢の会社の商品を買いたいですね。 でんぷんを消化して単糖にする消化酵素はたくさんありますし、単糖となれば吸収も容易にできます。 ところが、オリゴ糖は適した消化酵素が人間の体内に存在しないため、小腸で吸収することができません。 消化されないまま大腸に届くものも多くあります。 この大腸に届いたオリゴ糖が腸内細菌・特に「善玉菌」のエサとなります。 この善玉菌が多く、活発に働いていると「腸内環境がよい」と言え、さまざまな健康効果をもたらします。 この善玉菌で最も有名なのは「ビフィズス菌」です。 ヨーグルト等に入っていることでおなじみですね。 ちなみに、悪玉菌で有名なのは「ウェルシュ菌」や「ブドウ球菌」です。 善玉菌と悪玉菌の中間に日和見菌という菌がいます。 この菌は善玉菌が優勢なときには善玉菌の見方をし、悪玉菌が優勢なときには悪玉菌の味方をする菌です。 この日和見菌をいかにして善玉菌の味方につけるかが、腸内環境を整えるポイントとなります。 難消化性オリゴ糖と消化性オリゴ糖&オリゴ糖の種類 オリゴ糖には消化できない「難消化性オリゴ糖」と消化できる「消化性オリゴ糖」があります。 このうち、 消化できない難消化性オリゴ糖が大腸まで届くオリゴ糖です。 難消化性オリゴ糖で知られているのは以下の6つ。 難消化性オリゴ糖 ビートオリゴ糖 ビートは「てんさい(甜菜)」のこと。 砂糖大根とも呼ばれます。 このビートから摂れるオリゴ糖です。 オリゴ糖の中でも最も早く、大腸でビフィズス菌のエサになると言われています。 フラクトオリゴ糖 特定保健用食品に認可を受けています。 タマネギ、にんにくなどに含まれているオリゴ糖です。 砂糖に果糖が1個以上、手をつないだ状態のオリゴ糖で、砂糖に近いくせのない甘味が特徴です。 ガラクトオリゴ糖 乳糖が2〜6個手をつないだ形をしています。 母乳や牛の初乳に多く含まれるオリゴ糖です。 工業的には乳糖を酵素反応させて作ることが多いようです。 大豆オリゴ糖 大豆に含まれる少糖類の総称です。 スタキオース、ラフィノース、ショ糖等が主成分です。 大豆オリゴ糖と名前がついていますが、マメ科の植物であれば他の植物にも比較的多く含まれています。 甘味度は砂糖の70%程度です。 乳果オリゴ糖 ラクトスクロースとも言われます。 乳糖とショ糖を酵素処理して作ります。 オリゴ糖の中で最も甘味が強いと言われています。 キシロオリゴ糖 キシロースという単糖が2つ手をつないだキシロビオースが主成分です。 キシランという食物繊維を酵素で分解して生産します。 消化性オリゴ糖 イソマルトオリゴ糖 消化性のオリゴ糖ではありますが、割と出回っているのがイソマルトオリゴ糖です。 特定保健用食品に認可を受けています。 ブドウ糖を主体とするオリゴ糖。 はちみつや味噌、しょう油等に含まれています。 工業的にはトウモロコシから作ることが多いようです。 これらが腸内細菌のエサとして特に有用視されています。 オリゴ糖のカロリーは? カロリーはオリゴ糖の種類や商品に含まれる オリゴ糖の濃度によって異なります。 しかし、オリゴ糖は消化しづらく、砂糖やはちみつよりもカロリーが低いのが特徴です。 甘味については砂糖のようなはっきりとした甘味ではなく、ほんのりしたやわらかい甘味ですので、日本人好みの甘さだと言えると思います。 甘味の強さを砂糖と比較すると、下記のようになります。 大豆オリゴ糖と乳果オリゴ糖が70%• フラクトオリゴ糖、キシロオリゴ糖が50%• イソマルトオリゴ糖やガラクトオリゴ糖が20〜50% オリゴ糖の驚くべき効果 オリゴ糖の効果で最も重要なのは「整腸作用」です。 整腸作用をもたらすのは、オリゴ糖で善玉菌が増えるから。 まずは、そのメカニズムを説明しましょう。 オリゴ糖を食べると、消化されずに大腸まで届きます。 大腸まで届いたオリゴ糖は腸内細菌のエサになります。 もちろん、善玉菌だけでなく悪玉菌や強いほうの味方になる日和見菌などのエサにもなります。 悪玉菌や日和見菌はオリゴ糖を食べるだけですが、 善玉菌はオリゴ糖を食べた後、乳酸や酢酸などの酸を出します。 ほとんどの悪玉菌は酸に弱く負けてしまいます。 悪玉菌が弱くなれば、善玉菌はさらに元気になります。 一方、大腸の通常の環境は「中性」です。 善玉菌が出した酸は「異物」として認識されます。 そのため、 身体は酸を一刻も早く体外へ出そうとし内容物を送り出すための大腸の「ぜん動運動」が盛んになります。 さらに、酸を少しでも薄めようと水分を集めるため、大腸内の水分含量が増えます。 これによって、「内容物」が動き、水分ですべりが良くなり、さらにかさましができます。 まさに 「排便」のために好都合な条件が整うのです。 そこで、以下のような健康効果が期待できます。 ビートオリゴ糖=ビート(甜菜)• フラクトオリゴ糖=タマネギ、アスパラガス、ゴボウ、にんにく、はちみつ、バナナ• ガラクトオリゴ糖=母乳、牛の初乳、ヨーグルトにもわずかに含まれている• キシロオリゴ糖=たけのこ、トウモロコシ• 乳果オリゴ糖(ラクトスクロース)=砂糖を加えたヨーグルトの醗酵過程でわずかに作られる• 大豆オリゴ糖=大豆、その他マメ科の植物• イソマルトオリゴ糖=大豆、味噌、しょう油、清酒、はちみつ• 健康効果が期待できるほどの量ではありません。 それでも、天然由来の食品からオリゴ糖を摂取する意義は高いと言ってよいでしょう。 可能な範囲でいいので、日常生活でオリゴ糖を含む食材を積極的に摂ることはよいことです。 オリゴ糖の効果的な摂り方 このように健康効果の高いオリゴ糖ですが、 摂り方を間違えてしまうと体調不良を招いてしまいます。 もっとも頻度の高い体調不良は「下痢」です。 オリゴ糖は体調や人によって効果的な量が異なります。 ガラクトオリゴ糖は1日2〜5gを摂るとよいと言われていますが、1日15gを摂ってもお腹がゆるくならない人もいますし、1日5gで便秘が解消してしまう人もいます。 たくさん摂取すればよいというものではないということ。 一度にたくさん摂るよりは毎日、こまめに摂取して、常に腸内にオリゴ糖が存在している状態をつくることが大切です。 もし、オリゴ糖を摂りすぎて下痢になってしまったとしても、オリゴ糖を摂ることをやめれば、しばらくしておなかの調子は戻ります。 しかし、体調不良になるのは誰しもが避けたいところです。 最初は量を少なめにして、効果がないと感じるならば少しずつ増やすなど、 お腹の調子と相談しながら「自分にあった量」を見つけていきましょう。 ちなみに、先述の「ガラクトオリゴ糖 2〜5g」は、市販品の濃度にもよりますがティースプーンで2〜5杯程度と言われています。 このくらいの量であれば、コーヒーや紅茶に1回入れれば、十分に摂ることができますね。 また、2時間も3時間も煮るというのでなければ、加熱しても効果は変わりません。 料理の砂糖の代わりに使っても美味しくいただくことができます。 どんなオリゴ糖を選べばいいの? 善玉菌にもいろいろな種類があります。 善玉菌の代表格はビフィズス菌ですが、ビフィズス菌だけをとっても10種類以上があります。 その菌ごとによって好むオリゴ糖のタイプが異なります。 人間にも好き嫌いがあるようにビフィズス菌にも好みがあるのですね。 そのため、オリゴ糖であれば何でもいいというわけではないようです。 もちろん、腸内に住んでいる善玉菌は1種類ではありません。 さまざまな 善玉菌の好みに合うように、オリゴ糖も1種類だけではなく、多種類のオリゴ糖を摂るようにしましょう。 医学用語ではありませんが、腸内のすべてのビフィズス菌に満足してもらえるようにオリゴ糖をブレンドしようという発想で「イオス(EOS)」という考え方があります。 1種類のオリゴ糖では限られた善玉菌のみしか食べてくれないので、いくつかの種類のオリゴ糖をブレンドして摂るという発想はなかなかよいと考えられます。 複数のオリゴ糖の商品を用意して、順番に摂取していく方法もありますが、 この考え方を取り入れて、最初からブレンドされているオリゴ糖もありますね。 (など) もう1つ、ドラッグストアなどで安く販売されているシロップタイプのオリゴ糖はその大半がイソマルトオリゴ糖です。 イソマルトオリゴ糖は消化性のオリゴ糖なので便秘解消効果は薄いと言われています。 オリゴ糖を摂っているのにお腹の調子が良くならないときは オリゴ糖を摂り始めた直後は、一気に善玉菌の力が優勢になり腸内環境がよくなりますが、 悪玉菌もただ指をくわえて黙っているわけにはいきません。 善玉菌に負けないように新化した悪玉菌がいずれ出現するようになります。 こうなると、今までのようにオリゴ糖を摂っても効果を実感できなくなってしまいます。 腸内では善玉菌と悪玉菌が常に勢力争いをしているとイメージして下さい。 常に善玉菌が優勢に成るように心がける必要があります。 それでは「効果がないな」と感じるようになったらどのようにすればよいのでしょうか。 対応方法はオリゴ糖の摂取方法や時間に変化をつけること。 オリゴ糖 効果 特徴 関連食材 関連商品 備考 イソマルトオリゴ糖• 整腸作用• 虫歯になりにくい• 熱、酸に強いので調味量として使える• 消化性が高い• 甘さは砂糖の30〜50%• 消化性が高いので整腸作用は他のオリゴ糖より劣る• しょうゆ• オリゴの甘み• ありがとうオリゴ糖 消化性のあるオリゴ糖となっているので、ビフィズス菌の栄養分としての効果は薄い キシロオリゴ糖• 整腸作用• 虫歯になりにくい• カルシウムの吸収を高める• 消化性が低い• 甘さは砂糖の25〜40%• たけのこ• とうもろこし• キシリトール 虫歯の原因になりにくいオリゴ糖。 少量で、整腸作用を発揮する。 ビートオリゴ糖(ラフィノース)• 整腸作用• アトピー性皮膚炎改善• 消化性が低い• カロリーは砂糖の半分程度• 甘味は砂糖の20%• 砂糖大根• ラフィノース100 砂糖大根から分離精製して得られる天然のオリゴ糖 ガラクトオリゴ糖• 整腸作用• 虫歯予防• 血糖値調整• 甘味は弱い(フラクトオリゴ糖の半分)• 動物性のオリゴ糖• 乳牛の初乳• エクセレント75オリゴ• ウィズオプレ• オリゴメイトS-HP アレルギーには注意(下痢を引き起こす可能性がある) 大豆オリゴ糖• 虫歯になりにくい• メタボ予防• 消化性が高い• カロリーが他のオリゴ糖と比べて高い• 消化性が高いので整腸作用は他のオリゴ糖より劣る• 畑からの贈り物• マリンコラーゲン 健康食品としてよりも甘味料として使われる事が多い 乳果オリゴ糖• 整腸作用• 虫歯になりにくい• 消化性が低い• カロリーは低い• 甘さは砂糖の30〜60%• 発酵ヨーグルト• オリゴのおかげ 牛乳の性質を含む為、摂取しすぎるとお腹を壊す可能性もある。 フラクトオリゴ糖• 整腸作用• 高脂血症改善• 血糖値調整• 消化性が低い• カロリーは砂糖の半分• 甘さは砂糖の30〜60%• 玉ねぎ• ごぼう• アスパラガス• バナナ• はちみつ• メイオリゴW顆粒スティックタイプ しょ糖を原料とする虫歯になりにくい可能性がある甘味料 ダイエットに最適なオリゴ糖はどれ? 肥満の原因のひとつは「糖質の摂取」です。 ですが、その「糖質の摂取」の中で「オリゴ糖」はその原因には含まれません。 なぜならオリゴ糖は腸内に吸収されにくいからです。 ダイエットに最適なオリゴ糖とは、 オリゴ糖の中で「腸に吸収されにくい」「低カロリー」であるオリゴ糖が該当します。
次のオリゴ糖と言ったら腸内環境を改善するための糖質ということで有名ですね。 オリゴ糖がもたらす健康効果は様々なものがあって ・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ ・腸の蠕動運動を活性化させる ・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化 ・余計な脂肪の分解 ・糖尿病の予防 ・免疫機能の調節によるアレルギー抑制 ・大腸がんの予防 ・カルシウム吸収を促して骨の強化 ・妊娠しやすい体づくり といったことが代表的なものとして挙げられます。 オリゴ糖がもたらす効果の詳細は これらはすべて、オリゴ糖がビフィズス菌に代謝されることによって生み出される 短鎖脂肪酸が生み出す効果というわけですが・・・よく考えると不思議なものもありますよね。 そう、オリゴ糖を取ることで「 糖尿病の改善になる」というものです。 オリゴ糖は糖質でありながら 糖尿病の予防になるというのは不思議な話ですが、実はオリゴ糖には「血糖値を上昇させない」という特質があるのです。 ということで、今回はオリゴ糖と糖尿病予防・血糖値上昇の関係についてお話していきたいと思います。 糖尿病とは オリゴ糖と糖尿病の関係を知るためには、 糖尿病とはどんな病気なのか?ということをまず知らなくてはなりません。 人間は食事などで外部から炭水化物、つまり 糖質を摂取するとそれを分解して小腸から吸収します。 小腸から吸収された糖質は脳のエネルギー源でもある グルコース(ブドウ糖)あるいはグリコーゲンとして肝臓に貯蔵され、その一部は 血糖として血液中で利用されて筋肉のエネルギー源となります。 食事の後であれば誰でも血糖値はある程度上昇します。 ここで健康な人の場合は上がった血糖値を下げる方向へと調整するために膵臓から「 インスリン」というホルモンを分泌します。 インスリンが分泌されると血中のブドウ糖をグリコーゲンとして肝臓に貯蔵するように働きかけるので、血糖値が低くなっていきます。 このインスリンの分泌が十分にされないか、あるいはインスリンが分泌されてもそれによってうまく血糖値が下がらないかのいずれかの原因によって 血糖値が高いままになってしまうのがいわゆる糖尿病というものです。 元々人間の体は「低血糖」に備える体の仕組みはいくつもあるのに対して、 「 高血糖」 への備えというのはこのインスリンというホルモンだけなのです。 飢餓に対する備えはあっても飽食に対する備えはほとんどないんですね。 だから血糖値が上昇するという体にとっては慣れない事態が発生するだけで、全身の 神経や 血管が傷ついたり様々な 合併症を発症したりと体のあちこちに不都合が生じてしまいます。 オリゴ糖が糖尿病の予防に効果がある理由とは? では、 なぜオリゴ糖が糖尿病の予防に効果があるのでしょうか? ここで一つ注意してほしいのは、オリゴ糖は「糖尿病を治す」効果というよりは「 予防できる」効果のほうが中心ということです。 糖尿病の治療において「食事療法」というのは非常に大事なのですが、別に「これを食べたから治る」ということではなくて日々の食事の習慣を変えることで徐々に改善していこうというものです。 もちろん中にはコーヒーオリゴ糖のように 血糖値を下げた効果が実験で認められたものもありますが、そこに対して過度な期待はあまり持たないようにしましょう。 すぐに血糖値を下げる効果があるものだとしたら、それはもう インスリン注射しかないですね。 それを踏まえてオリゴ糖と糖尿病にはどんな関係があるのか説明していきましょう。 オリゴ糖は糖質として吸収されず血糖値を上昇させない まずオリゴ糖というのは、普通の糖質と違って「 小腸で吸収されない」というところが最大の特徴の糖質です。 なぜならば、砂糖などのように 消化酵素を体内に持たないから。 だからこそ吸収されずに大腸へ届いてビフィズス菌のエサになって 短鎖脂肪酸を生み出し、冒頭で挙げたような様々な健康効果をもたらしてくれるわけですが・・・それらはすべて「吸収されない」ということが大前提になっています。 吸収されなければ当然ですが 血中に糖質として取り込まれることはないので血糖値も上がりません。 とはいえオリゴ糖にも色々な種類があり、中には 一部消化されるという性質を持つオリゴ糖もあります。 そういったオリゴ糖の場合には吸収されて血糖値を上昇させるものがありますね。 食べた後にどれくらい血糖値を上昇させるかという指標に GI(グリセミックインデックス)というものがありますね。 これはわかめなどの海藻類、キノコ類、野菜類などとほぼ同じです。 中でも特にGIが低いのはGI値 10を示すガラクトオリゴ糖や、GI値が ほぼ0というラフィノース(ビートオリゴ糖)などです。 ビート(甜菜) やはり オリゴ糖は種類が大事というのを示していますね。 おそらく種類によって一部が分解・吸収されたりして血糖値を上昇させるのでしょう。 それでもGI値が10やほぼ0というのはかなり低いですけどね。 それでいてオリゴ糖には砂糖ほどではないにしてもちゃんと甘味があるのでコーヒーに入れたり肉じゃがやすき焼きなどの料理の味付けにも使えるのです。 オリゴ糖のカロリーは短鎖脂肪酸 ここで不思議なのは、オリゴ糖の成分憑依を見てみると「 カロリー」が書いてあるというところです。 短鎖脂肪酸は 大腸の運動のエネルギー源になるのでそれをエネルギーとして、カロリーとして計算しているのです。 だからそのカロリーの数値は参考程度のもので、オリゴ糖で太ることはほとんどないと言えます。 むしろオリゴ糖を使ったダイエットなんてのもありますしね。 「 オリゴ糖 ダイエット」で検索していただければその体験談がたくさん出てくることでしょう。 オリゴ糖が持つ他の糖質にはない利点とは? 砂糖のように血糖値を上げない代替甘味料としては、オリゴ糖のほかにも 人工甘味料や 希少糖といったものが挙げられます。 人工甘味料に危険性があるかどうかはひとまず置いておいて(私自身は人工甘味料の危険性はないと思っていますが)、人工甘味料はカロリーだけでいえば0です。 また、希少糖も限りなく0に近いカロリーを示しながら砂糖の7割程度の甘味を持ちます。 これに対してオリゴ糖は種類によっては一部消化されてしまうので「血糖値を上げない」という観点から見れば、 オリゴ糖よりも人工甘味料や希少糖のほうに軍配が上がるように思えますね。 しかしオリゴ糖の利点は何といっても、ビフィズス菌のエサになって 短鎖脂肪酸を生み出して腸内環境を整えてくれるという点にあります。 腸は本当に体の健康の様々な部分に関係していて、「腸を制する者は健康を制する」なんていう言葉もあるくらいです。 冒頭で挙げたものをもう一度言っておくと ・腸内を酸性に保って悪玉菌の繁殖を防ぐ ・腸の蠕動運動を活性化させる ・病原菌などの有害物質から守るバリア機能の強化 ・余計な脂肪の分解 ・糖尿病の予防 ・免疫機能の調節によるアレルギー抑制 ・大腸がんの予防 ・カルシウム吸収を促して骨の強化 ・妊娠しやすい体づくり ですね。 このほかにも 血流を改善させる効果なども確認されています。 糖尿病の患者というのは得てして「 高血圧」でもあることが多いです。 そのため食事において減塩を強いられることになるわけですが、これに対しても効果を示してくれるのがオリゴ糖というわけなのですね。 人工甘味料や希少糖ではエサにならずにそのまま排出されるだけで、オリゴ糖のように腸内環境を整えてくれません。 あくまでも カロリーがないけど甘いだけに過ぎないのですね。 糖尿病を患っている方というのはおそらく、糖尿病以外にも 高血圧や 肥満といった健康リスクも併発していることでしょう。 そういった体へのトータルケアとしてオリゴ糖というのはピッタリなのです。 どうせなら糖尿病だけでなくほかの色々なものも治したいですよね?そのためにはまず腸内環境を整えるということが非常に重要になってくるのです。 「第二の脳」と言われる腸を整えることの重要さは当サイトでは口を酸っぱくして何度も言っていますね。 これを機に、腸内環境を整えることの意義やオリゴ糖のすごさというものを知っていってください。 まとめ:オリゴ糖は糖質なのになぜ糖尿病に効果があると言われているの? 糖尿病は血糖値を下げるインスリンの機能が低下して血糖値が上がったままになってしまう病気で、オリゴ糖は人が消化酵素を持たない糖質なので血糖値を上げないので糖尿病の予防をしてくれます。 オリゴ糖は単に吸収されずに血糖値を上げないだけでなく腸内で短鎖脂肪酸を生み出して体に様々な良い効果をもたらしてくれるので、単にカロリーゼロというだけの人工甘味料や希少糖よりも得られるメリットが大きいです。 オリゴ糖ならこれ! オリゴ糖をお探しでしたら、すでに実績があって口コミでの評判も良好なものを買うのをオススメします。 私が使っているオリゴ糖は数種類のオリゴ糖を黄金比率でブレンドした高純度のオリゴ糖というもので、「 日本一売れているオリゴ糖」でもありその実績と信頼は確かなもので、妊婦や赤ちゃんでも安心して使うことが出来ます。 オリゴ糖にも色々な種類がありすぎてどんなオリゴ糖を選んだら良いかわからないという方は是非このオリゴ糖を参考にしてくださいね。 私も使ってみて便秘が解消しましたし、実際に使っての詳細なレビューも書いています。 日本一売れているオリゴ糖を詳しく知りたいという方はそちらもご覧ください。
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