ペニシリン 原料。 細胞培養の基礎知識

Penicillin G Potassium Salt 113

ペニシリン 原料

医薬品はほとんど石油から作られている。 だから毒性があって危険なので飲まない方がいい。 そんな話を聞いたことがあります。 あるいは、食品には食品表示法という法律があって、原材料名を明記することになっているのだから、「薬も石油が原料なら石油からできていますと明記してほしいですね」という意見も聞いたことがあります。 石油って偉大ですね。 ややだけでなく、薬まで作ってしまうのでしょうか。 そして石油から作られた薬って危険なのでしょうか。 1.結論• 医薬品のほとんどが石油から作られているとは言えないが、かなりの種類の医薬品原料の元の元をたどると石油にたどり着く場合がある。 しかし、原料が石油だから薬は危険だというのは間違い。 2.薬の製造方法 医薬品は多くの場合、元々は天然物から抽出されていましたが、化学構造が明らかにされると、人工的に合成されるようになりました。 人工的に合成を行う場合、その原料として石油から作られたものが用いられていることがあります。 例えば抗生物質のペニシリンは、最初は青かびから抽出されましたが、化学構造が明らかになると、人工的に合成されるようになりました。 ビタミン類もそうです。 ビタミン類は食品の中に含まれますが、現在では化学的に合成することが可能なっているものもあります。 ペニシリンの化学構造 ビタミンCの化学構造 ただ、「すべての薬が石油から作られている」は言い過ぎでしょう。 まず、化学構造が複雑で合成しにくい場合や、天然物から抽出した方が安く、十分な量が確保できるのなら、合成によらず、天然物を精製して薬としています。 あるいは化学合成によらず、微生物を使った発酵法によって薬を作る場合もあります。 この場合は、石油由来の原料を使うことはほとんどないでしょう。 また、化学合成で作るとしても、その原料が必ずしも石油とは限らない場合もあります。 石油より安価で入手性が良ければ石油以外の原料も使われます。 3.アセチルサリチル酸(アスピリン)の例 例えば、アセチルサリチル酸の例で説明します。 アセチルサリチル酸は商品名をアスピリンといい、鎮痛剤としてよく知られていますよね。 もともとはヤナギの樹皮から抽出されたサリチル酸が痛み止めとして使われていたのですが、その副作用を抑えたものがアセチルサリチル酸です。 アセチルサリチル酸は化学合成で作られています。 その作り方を参考までに以下の図で示しています。 フェノール サリチル酸 サリチル酸 無水酢酸 アセチルサリチル酸 アセトアルデヒド アセチルサリチル酸の合成経路 アセチルサリチル酸はフェノールという物質に炭酸ガス(CO 2)、水酸化ナトリウム(NaOH)、硫酸(H 2SO 4)を使ってサリチル酸を作り、サリチル酸に無水酢酸を化合させて作ります。 これらの原料のうち、炭酸ガス(CO 2 )、水酸化ナトリウム(NaOH)、硫酸(H 2 SO 4 )は石油ではありませんね。 フェノールはベンゼンという物質から作られます。 ベンゼンはもともと石炭から作られていましたが、現在では石油から作られることが多くなっています。 無水酢酸はケテンと酢酸から合成されます。 酢酸は酢の成分でから害はありません。 ケテンはアセトンという物質から作られ、アセトンは石油からも作られますが、一般的には酢酸カルシウムの乾留工程で副生されるそうです(ウィキペディアから)。 医薬品に石油由来の物が含まれているかどうかについては、このように製造工程をいちいち調べて、その原料がどこから来たかを調べなければわかりません。 石油由来の原料が使われていない場合もたくさんありますから、薬はすべて石油から作られているとは言えませんね。 しかも、石油由来の原料が入っているとしても、それは原料のうちの一部に過ぎません。 4.石油が原料の薬は危険なのか では、石油由来の原料が使われていた場合、その薬は危険なのでしょうか。 答えはノーです。 薬の化学構造がまったく同じなら、それが石油由来の原料から作られていようが、天然物から抽出したものであろうが、まったく同じです。 石油から作られたから危険とか、天然物から抽出したから安全ということは一切ありません。 なぜか。 それは、同じ化学構造であれば、その作り方が合成であろうが、天然物の抽出であろうが、人間の体はどちらも全く区別がつかないからです。 人間の体は、化学構造が同じなら同じように反応します。 食品表示法では食品に原材料名を記載することになっていますが、それはどうしてでしょうか。 それは、食品の場合は単に原材料が混ざっているだけだからです。 例えば、砂糖が含まれていれば、甘く感じ、塩が含まれていればしょっぱく感じますよね。 それは砂糖が甘いからであり、塩がしょっぱいからです。 つまり原材料の性質がそのまま、食品の性質に引き継がれます。 あるいは、原材料に大豆を使っている場合は、大豆アレルギーのある人は大豆に含まれるある特定の物質によってアレルギー反応を起こします。 それは大豆に含まれるアレルギー物質がそのまま、食品の中に入っているからです。 しかし、薬の場合は、石油由来の原料を使っているからと言って、石油の性質がその薬に受け継がれることはまったくありません。 それは、単に石油が混ざっているわけではなく、化学反応を起こした結果、薬の化学構造になっているからです。 石油のもとの性質はまったく関係なく、薬としての性質に完全に変わってしまいます。 言い方を変えれば、食品の場合は原材料の混合物ですから、原材料の性質が残ります。 しかし、薬の場合は化学反応によって化合物になっていますから、ものと原材料の性質はまったく残りません。 混合物と化合物の違いです。 だから、薬が何から作られたかを表示しても意味がありません。 お米は料亭御用達の厳選国産ブレンド米や選りすぐりの産地銘柄米。 5.薬は用法、用量を守って安全に 薬は、はじめは天然物から抽出されてきました。 中には非常に高価でお金持ちしか使うことができない薬もありました。 しかし、その化学構造が明らかになり、人工的に合成されるようになると、価格が劇的に低下し、一般の人々もその薬を使えるようになってきました。 その結果、命を救われた人は数えきれないでしょう。 薬の化学構造は非常に複雑で、合成することはとても難しいのですが、化学者たちが知恵を絞ってその化学合成方法を発明し、今日では多くの医薬品が化学合成で作られています。 (私は大学で化学を学びましたが、大学の研究室の中でも合成化学をやっている連中というのは、できるだけ難しい化合物を合成することに生きがいを感じるという人たちです) その原料の中にはもともと石油だったものもありますが、合成されてしまうと、石油の性質はまったくなくなり、医薬品としての性質に完全に変わっています。 石油だから危険とか、天然物だから安全とか言うことは全くありません。 ただし、薬というものは必ず副作用があります。 「薬と毒は同じものである。 違うのはその量だけである」という有名な言葉があります。 原料が石油だろうが、天然物であろうが効き目は同じですが、副作用も同じです。 むやみに薬を使うと、その薬の原料が天然物だとしても危険であるということは同じです。 ヒポポタマスが求めたのは、ゴッホの絵画にある『星月夜』のブルー。 オーガニックコットンとバンブー(竹繊維)レーヨンの混紡とすることによって立体感ある色合を創出。 濃色を実現しながら人体にも安心・安全で、かつ環境保全が叶う手法を求め、5時間以上の洗い工程を採用。 硬水の石鎚山の地下水 バージンウォーター を洗浄に使って柔らかな風合いに仕上がりました。 その後、ゴッホの『ひまわり』を写し取ったオレンジが生まれ、現在は11色のバリエーションに拡充しています。 求める色を実現する過程で、ヒポポタマスは高品位なタオルとなっていきました。 色こそが最上の価値をつくり出したヒポポタマスのアイデンティティなのです。 記事を読んでくれてありがとうございます。 また興味深いご質問感謝します。 私も時々アリナミンのようなビタミン剤を飲みますが、オシッコが黄色くなりますね。 これはオシッコにビタミンB2が混じるからなのだそうです。 ビタミンB2はそれ自体が鮮やかな黄色をしていますから。 ビタミンB2は、必要とされる量(1㎎~2㎎)より多く摂取すると、余剰分がオシッコとして排出されるのでオシッコが黄色くなります。 例えばアリナミンに含まれるビタミンB2は1回3錠飲んだとして12㎎ですので、それだけで余剰になってオシッコが黄色くなります。 一方、野菜、たとえばホウレンソウ100gに含まれるビタミンB2は0. 2㎎、果物、たとえばレモン100gに含まれるビタミンB2は0. 07㎎しかありません。 野菜や果物はビタミンたっぷりと思われているかもしれませんが、意外に少ないのです。 だから必要量を超えないのでオシッコは黄色くならない。 (というかビタミン剤のビタミン量が無茶苦茶多いということ。 ) オシッコが黄色くなるかならないかは、人間の身体が天然のビタミンとビタミン剤のビタミンを判別しているわけではなく、単に量が多いか少ないかということのようです。

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JIN先生は江戸時代に実在した!?ペニシリンを使用したドクター「足立休哲」

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絵表示 注意喚起語 危険 危険有害性情報 H317 : アレルギー性皮膚反応を起こすおそれ H334 : 吸入するとアレルギー,ぜん(喘)息又は呼吸困難を起こすおそれ。 注意書き P501 : 残余内容物・容器等は産業廃棄物として適正に廃棄すること。 P261 : 粉じん/煙/ガス/ミスト/蒸気/スプレーの吸入を避けること。 P272 : 汚染された作業衣は作業場から出さないこと。 P280 : 保護手袋を着用すること。 P284 : 換気が不十分な場合 呼吸用保護具を着用すること。 ペニシリンはアオカビ Penicillium noctum から単離された最初の抗生物質で,この中の主成分がペニシリンG 別名ベンジルペニシリン です。 このペニシリンGと類似構造を持つ物質をペニシリン系抗生物質と呼びます。 ペニシリンGは,現在では Penicillium chrysogenumを用いた発酵法により製造されています。 ペニシリンGはグラム陽性菌に対しては抗菌力を示しますが,グラム陰性菌に対しては抗菌力が弱いという性質があります。 ペニシリンGは細菌の細胞壁を作るために必要なペプチド転移酵素を拮抗阻害することで抗菌力を示します。 また稀なケースとして,ペニシリンGは致死性のアレルギー反応であるアナフィラキーショックを引き起こすことがあります。 Penicillin: the medicine with the greatest impact on therapeutic outcomes a review• Penicillin G, potassium a review• Staphylococcal cell wall: morphogenesis and fatal variations in the presence of penicillin a review• Diagnosis of immediate allergic reactions to beta-lactam antibiotics a review• Advances in enzymatic transformation of penicillins to 6-aminopenicillanic acid 6-APA•

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細胞培養の基礎知識

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アオカビやを含む様々なされた アオカビ( Penicillium)はアオカビ属(ペニシリウム属)に属するの総称で、普遍的に見られるの一つである。 300種類以上が知られており、地球上に広く分布している。 コロニーは、青色、緑色、紫色、オレンジ色、灰白色、黄色、白色など様々である。 で観察すると、筆状体(ひつじょうたい、penicillus)と呼ばれる筆のような形の構造が見られ、その先端に胞子がついているのが判る。 これがこのカビの学名の由来になっている。 世界で初めてのであるが、この種のカビから発見されたことは有名である。 また、、などの代表的なの製造に用いられるカビもアオカビの仲間である。 常に空中に胞子が飛散しているので、やなどには、真っ先に生えて来る。 胞子は発芽すると基質中にをのばし、を形成する。 分類 [ ] カビの系統分類は有性生殖を行うときの世代(完全世代)を基準に行われるが、中には完全世代の状態が見つかっていない(あるいは元から有性生殖を行わないという可能性もある)ものが存在する。 これらは不完全菌という(やや便宜的な)分類群として扱われ、その無性生殖世代(不完全世代)の形態的特徴からさらにいくつかに分類されている。 不完全菌のうち筆状体を作るものが Penicillium属に分類される。 このため、ひとたび Penicillium属として記載された菌であっても完全世代が発見されると、それに見合った分類群に振り分けられ、新たにがつけなおされる。 完全世代が確認された Penicillium属のほとんどは、閉子嚢殻という小さな球形のを形成するが、中にはとして扱われる大型の子実体を形成するものもある。 これらはのユーロチウム目に分類されているが、 Eupenicillium属、 Hamigera属、 Penicilliopsis属、 Talaromyces属、 Trichocoma属と幾つもの属にまたがっている。 「きのこ」を作るものには Penicilliopsis属のや Trichocoma属のが知られる。 有性生殖が知られていないものについても、の相同性から子嚢菌の系統に属することが確認されているものが多い。 形態 [ ] アオカビの構造 アオカビなど、不完全菌の胞子はと呼ばれる。 アオカビの分生子柄は、基質の表面に短く立ち、先端で幾つかの短い枝に分かれる。 それぞれの枝の先に フィアライドと呼ばれる分生子形成細胞が数個並ぶ。 フィアライドは紡錘形で、その先端から分生子をするように形成する。 分生子が完成すると、分生子とフィアライドの間は切り放され、前の分生子を押し出すようにして新しい分生子が出芽し、次第に分生子の数珠が作られる。 分生子柄の枝は、互いに小さな角度を作り、寄り添うように伸び、それぞれの先端のフィアライドも枝の先端方向を向くので、それぞれのフィアライドの先端の分生子の数珠も同じ方向へ伸び、全体としては筆や箒、松明のような形になる。 分生子はどんどん作られ、数珠は長く伸び、やがて崩れるので、コロニー中心部では菌糸体は崩れた胞子の下に埋まってしまう。 フィアライドから分生子の数珠を作る点では、アオカビはとよく似ており、完全世代でも類縁関係が確認されている。 ちなみに、コウジカビや、その他の不完全菌にも青っぽい胞子を作るものがあるので、色だけで判断するのは無理である。 類似のカビ [ ] 肉眼的にはが似ている。 それ以外のものは、食品などに発生することが多くない。 形態的に似ているのは Paecilomycesである。 アオカビに似た分生子柄の分枝を持ち、先端のフィアライドから胞子の数珠を出すのも同じであるが、胞子は無色で、コロニーは白く見える。 また、 Gliocladiumも同じような分生子柄を持つが、これは胞子を鎖ではなく粘液球の形でつける。 人との関係 [ ] チーズ生産 [ ] アオカビのうちある種のものはチーズの製造に用いられる。 特にアオカビを内部に植えつけたものはと呼ばれ、ゴルゴンゾーラ( Penicillium. galaucumを使用)やロックフォール P. roquefortiを使用 がその代表として知られる。 なおやなどは、いわゆる「白カビ」を表面に生やすが、これらも生物学的には Penicillium属に属するカビである。 これらのチーズ製造過程で、アオカビはチーズを発酵・熟成させるとともに、独特の風味・香りをチーズに与える。 ペニシリンの発見 [ ] 医学的にアオカビは、の発見につながったことから重要視されている。 ペニシリンはが1928年に発見した世界初のである。 一説には、他の細菌を培養するための培地にたまたまアオカビ(当時の P. notatum、現在は P. chrysogenum)が混入した際、そのアオカビのコロニー周辺に細菌が生育しない領域(阻止円)が出来ることを見つけたことがその発見につながったと言われる。 アオカビにとってペニシリンは、他の生物(特に細菌)との生存競争を有利に進めるために産生するであると考えられている。 その全合成方法が開発されるまでの間、ペニシリンを製造するためアオカビの大量培養が行われた。 ペニシリン以外の抗生物質を産生する菌として、を産生する P. griseofluvumが見つかっている。 病原性 [ ] ほとんどのアオカビは、健康なヒトにはせずである。 ただしアオカビの仲間のうち、二形性(菌糸型と酵母様細胞の両方の形態をとる性質)を示すものは比較的毒性が強く、 AIDS 患者にを起こす例 P. marneffeiによる が報告されている。 また、爪、耳、肺、尿路においてペニシリウム症と呼ばれる感染症を起こすことがある。 また、アレルギー性の肺炎であるを発症させる事がある。 アオカビの大部分はカビ毒()を産生しないため、これらが直接に重篤な食中毒の原因になることはほとんどない。 ただしアオカビが生えた食品では、他の有害なカビの増殖も進んでいると考えるべきである。 詳細は「」を参照 植物病 [ ] アオカビによる植物の病気は「青かび病」という名が付いたものが多い。 身近で重要なものでは、 P. expansumによる青かび病がある。 同じく P. expansumによるものには、青かび病、青かび病などがある。 また、トウモロコシやニンニクも青かび病に感染する。 の病変米にもアオカビによるものが多数あり、病原菌として P. cyclopium, P. islandicum, P. commune, P. citro-viride, P. rugulosum, P. citrinum, P. italicumなどが報告されている。 は、これらの菌が収穫後の米の運送・貯蔵時に感染したために生じたものである。 出典・脚注 [ ].

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